「マスク会食」が生んだ誤解

2月19日、大阪府の新型コロナ対策本部会議。
吉村洋文知事が自らのマスクの表面をつかみ、あごまで下ろす仕草を見せた。
食べる時はマスクを取り、会話時は再び着ける「マスク会食」を提唱してみせたのだ。

府は同日、政府に大阪での2回目の緊急事態宣言の解除を要請することを決め、1週間前倒しで3月1日に解除された。
吉村氏は「社会もいろんな仕事で成り立っている」と、感染者数抑制と経済活動再開の両立に意欲をみせた。実現を目指す「感染症に強い社会」の象徴がマスク会食だった。

吉村氏の発言に「マスク会食を勧めたら『会食していい』と言っていると誤解される」と指摘する専門家もいた。その不安は現実となった

https://mainichi.jp/articles/20210502/k00/00m/040/178000c