この“事件”をきっかけに警察もイジメの実情を認識した。事件から数日後、爽彩さんのスマホのデータからイジメの事実を掴んだ
旭川中央署少年課が捜査を開始。当初、加害少年らは自身のスマホを初期化するなど、イジメの証拠隠滅を図ったが、
警察がそのデータを復元し、彼らが撮ったわいせつ動画や画像の存在が明らかになった。
そして、刑事らによってイジメに加わった中学生と小学生ら全員が聴取を受けた。母親も警察から事件の概要を聞かされて初めて、
爽彩さんが受けていたイジメの全容を知ることとなったという。母親は、警察から『爽彩さんで間違いないか』と加害者が撮った写真の確認を
させられたそうです。その写真というのが酷いものだった。爽彩の上半身裸の写真や、下半身を露出させた写真や動画があったのです。
上半身裸の写真には、爽彩の顔は写っていませんでしたが、服は爽彩のものでした。

捜査の結果、わいせつ画像を送ることを強要した加害者であるC男は、児童ポルノに係る法令違反、児童ポルノ製造の法律違反に該当した。
だが、当時14歳未満で刑事責任を問えず、少年法に基づき「触法少年」という扱いになり厳重注意を受けた。A子、B男、D子、E子らその他
のイジメグループのメンバーは強要罪にあたるかどうかが調べられたが、証拠不十分で厳重注意処分となった。現場となった公園はその後、
小学生の立ち入りが禁止されたが、加害者側は誰一人処罰されることはなかった。しかし、彼らは反省すらしていなかったのです。
捜査終了後、警察を通して、爽彩の画像や動画のデータは加害者のスマホからすべて削除させたのですが、翌日に加害者のひとりがパソコンの
バックアップからデータを戻して加害者たちのチャットグループに再び拡散。その後、警察がパソコンのデータを含め拡散した画像をすべて
消去させても、データを保管したアプリからまた別の加害者が画像を流出させたりと、その後もわいせつ画像の流出が続きました。

校長「何でもかんでも、イジメとは言えない」「爽彩さんが亡くなった事と関連があると言いたいんですか? それはないんじゃないですか」