2021.05.03
 コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

 ◆類似点・相違点のポイント

 日本ではあまりなじみのなかった「オートミール」が、ヘルシー食材として人気急上昇中だ。輸入品も目立つ中で、今春には日本ケロッグも参入し、選択の幅も広がってきている。

 そこで今回は「オートミール」を徹底比較した。

 印象などによる試食前の1位は「インスタントオートミール〈オリジナル〉」(クエーカー、輸入品)。昔から目にしたことのあるマークと英字パッケージ、そして小袋仕様になっている点で、好感度が最も高かった。2位は「オートミール」(日本ケロッグ)で、シリアルメーカーとしての絶対的な安心感から票を得た。

 試食後も、クエーカー社が1位。塩気がほんのり感じられ食べやすく、食事としての使い勝手の良さも評価された。

 「milkyオートミール」(ライスアイランド)は、バランスの取れた味わいと、コスパの良さで2位。また「プレミアム ピュアオートミール」(日本食品製造)は、ふやけ感、軟らかさ、写真での調理例の分かりやすさが評価された。「オートミール」(ケロッグ)は、味や香りにクセがなく、初めての人には食べやすいとの意見があった。

 「オートミール」について“よく知らない”“食べたことのない”モニターが半数超だった今回のアンケート。

 現在の「オートミール」人気については、「一過性のはやりもの」「シリアルより面倒だし、食べていて楽しくない」との声もある。

 ブームで終わらず、主食として好んで食べられ続けるためには、実際に効果を感じることが重要と思われるが、そのためにも、機能性はもちろん、消化の実証についてや、日本人に合ったレシピ紹介も増やすなど、情報面の周知に関して必要なことも多そうだ。

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