EU27カ国は4日、「ミールワーム」と呼ばれているゴミムシダマシ科の昆虫の幼虫を「食品」としてスーパーマーケットやレストランなどで販売するという申請を受理。AP通信によれば数週間後に正式に承認される運びとなり、市場規模は小さいものの昆虫が初めて“食品”としてフランス、ドイツ、イタリア、オランダといった国々で販売されることになった。

 ゴミムシダマシ科の昆虫は世界に1万6000種ほどいると見られているが、成虫は穀物などの害虫。しかし「ミールワーム」と呼ばれている幼虫は飼育動物の生餌として利用されており、国連食糧農業機関は「たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルが豊富な健康食品」としてその機能性を認めていた。

 EUの食料安全部門も今年になってその安全性を証明。その結果を受ける形で販売可能になる手続きが進められていた。また食料危機と直面した際にはそれを乗り切るための貴重な「たんぱく源」としても注目されている。

 なお慢性アレルギー症状を持っている人は注意が必要。販売はそのままでも粉末でも可能だが、乾燥させた「ドライド・イエロー・ミールワーム」が主流になるものと見られている。

スポニチ
5/5(水) 10:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ece67a7bf07156e81f0ca238f33d3fb8a61d56f