福島市の小学生とその家族によるキッズファミリー動画クリエーター「HIMAWARIちゃんねる」が快進撃を続けている。動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル登録者は国内有数の約二百六十万人。子どもたちが遊ぶほほ笑ましい姿が共感を呼んでいる。新型コロナウイルスでステイホームが続く中、一家は「見る人が少しでも笑顔になってもらえたら」と元気を届け続ける。

 小学四年の姉まーちゃん(9つ)と小学二年の妹おーちゃん(7つ)、パパ(42)、ママ(41)で動画を発信している。本名は明かさず、マネジメント事務所UUUM(ウーム、東京都)に所属するクリエイトチームとして活動している。

 段ボールによる家づくり、ぐにゃぐにゃとした触感が楽しい玩具での遊び、アニメ登場人物のコスプレ…。同世代から子どもを持つ大人まで、多くの人が楽しめる内容が満載で、公開した動画は短編を含め約二千三百本に上る。オリジナルソングは最新の「いつまでも、ずっと…」まで八曲発表している。
 徐々に人気に火が付き、今春からテレビユー福島の平日夕方の情報番組「ちゃんろく。」に定期的に出演している。一日には子ども向け服飾ブランド「メゾピアノ」とコラボレーションした服が発売された。

 一家が投稿を始めたのは二〇一四(平成二十六)年四月。二歳のまーちゃんが子ども向け動画を熱心に見てまねしていたため、ママが「やってみる?」と声を掛けたのがきっかけだ。おーちゃんもつかまり立ちができるころから登場し、声のみだったパパも数年後に出演するようになった。

 撮影内容は姉妹の興味を踏まえて決める。最初はお菓子作りなどが中心で、その後は工作やお絵描き、最近は歌やダンスが増えてきた。動画の最後にパパ、ママが「今日はどうだった?」と尋ねると、姉妹は考えをしっかりと話す。パパは「撮影を通じ、多くの経験をさせてあげたい」と成長に結び付くよう期待する。

 将来の夢が漫画家という、まーちゃんは「絵を描く動画や色塗りのポイントを話す動画も出してみたい」、おーちゃんは「カップケーキ屋さんになりたい。お料理をもっといっぱいやってみたい」と笑顔を見せる。ママは「子どもの可能性は無限大。やりたい、ということを優先したい」と後押しする。
 新型コロナの影響で巣ごもりが続き、屋内で楽しめる動画配信などの注目度は高くなっている。一家は「クスッと笑えるよう工夫している」と創作意欲を燃やしている。

福島民報

https://news.yahoo.co.jp/articles/ca1518bd304280a22b561e0ca8bf489c2a26a1ec
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