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前科

2011年11月18日17時過ぎ、埼玉県三郷市鷹野の市道で、帰宅途中の市立中学3年の女子生徒(14)が背後から刃物で切りつけられ、右顎下に約5cm、深さ約10cmの頸動脈に達する深い切り傷を負った。帰宅途中の男性が発見し119番通報。女子生徒は約10日にわたって入院。現場近くの会社の防犯カメラに自転車に乗った男の姿が映っていた。

同年12月1日、三郷市の事件現場から約2km離れた千葉県松戸市栄町西3の路上で、下校途中の小学2年生の女児が転倒したところを胸や右わき腹、右腕など6か所を刃物で刺され、一部肺近くに達する全治10日の怪我を負った。女児は数百メートル離れた自宅まで泣きながら帰宅し、母親が通報。黒っぽい上下の服とキャップ帽子を身につけた若い男性が自転車で逃走したとの目撃情報が寄せられた。

12月5日17時過ぎ、三郷市高州の路上で自転車に乗っていた通信制高校2年・岡庭某(当時16)を警官が職務質問したところ、バッグに未使用の折り畳みナイフ(刃渡り15cm)と鉈(刃渡り17cm)を所持していたため、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕。三郷での事件後、「ナイフを持ってうろついている人がいる」「校内にナイフを持ち込んでいる生徒がいる」等の情報が寄せられたことから、捜査線上に男子生徒が浮上し警戒を強めていた。調べに対し、「歩いている人を誰でもいいから殺そうと思った」「女性を狙った」と上記2件の犯行について認め、さらに「三郷市と松戸市で三十件ほど放火した」とも供述。殺人未遂2件、自動車や倉庫など非現住建造物放火6件、動物愛護法違反2件など合わせて13件の罪に問われた。