2021年5月13日掲載

実際にはコンクリート製の橋も多い
 鉄橋は鉄道の華だ。遠足の子どもたちは列車が鉄橋を渡るごとに歓声を上げる。もう一つの鉄道の華はトンネルであるが、こちらは列車が暗闇の中を走るので、あまりに長かったり多かったりすると飽きてしまう。その点鉄橋であれば川や湖、ときには海、さらには道路や他の列車が通る線路などを見下ろしながら越えていくので、いつ通っても気分が晴れる。そんな鉄橋に関するトリビアをお届けする。

 普段何気なく鉄橋と呼んでいるけれども、正確な意味は何だろうか。一般には「鉄の橋」と考えられていてもちろん間違いではないのだが、実際にはコンクリート製の橋も多い。
 もっとも、橋はコンクリートだけでつくられているのではなく、内側に鉄筋が張りめぐらされているので、鉄を用いたという意味で鉄橋だと言える。
 辞書のなかには鉄道橋を指すと示されているものも多い。鉄道橋を縮めて鉄橋というのもなるほど理解しやすい考え方だ。
 鉄道の世界では鉄橋は橋梁(きょうりょう)という。
「梁」の字が常用漢字ではないために法規では「橋りょう」と書かれる。という次第で鉄橋も鉄道橋も正式な言い方ではない。
 橋梁は2019(平成31)年3月31日現在で全国に14万812カ所に架けられ、延長は4265.8kmにも達する。平均すると橋梁1カ所当たりの長さは約30mだ。
 前回の踏切のときにも示したように、2019年3月31日の時点で営業を行っていた鉄道路線の延長は2万7894.9kmであった。
 したがって、橋梁は平均して鉄道路線198mにつき1カ所の頻度で現れ、鉄道路線全体に占める橋梁の割合は15.3%と結構多い。
 先ほど鉄道の華の一つと述べたトンネルは全国に4925カ所設けられ、延長は3963.0kmであった。数で比べれば橋梁はトンネルを圧倒しており、延長でも相当な差を付けている。

本文クソ長いのでソース読んでね
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/05130600/?all=1