英製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大が開発した新型コロナウイルスのワクチンが、日本でも承認申請されている。接種後に血栓症の報告がされているが、承認審査への影響などはまだはっきりしていない。米製薬大手ファイザーなど、政府が供給の契約を結んでいるほかの2社のタイプと異なり、このワクチンは「ウイルスベクター」と呼ばれるタイプだ。どんな特徴があるのか。

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https://www.asahi.com/articles/ASP4T6DCFP4NULBJ008.html


[チューリッヒ ロイター]アストラゼネカ(英国)、ガマレヤ研究所(ロシア)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J、米国)の新型コロナウイルスワクチンは、別のウイルスを使って新型コロナウイルスと闘うワクチンである。これらのワクチンは各国で使用が認められているが、変異株に対応するため毎年接種することが必要になった場合、ワクチンの効果が失われる可能性があると研究者らは懸念している。
 
ウイルスベクターワクチンは、人体に無害な改変ウイルスを「運び屋」(ベクター)として使用し、新型コロナウイルスの遺伝子をヒトの細胞へと運ぶ。ベクターを介して細胞の中に入った遺伝子から、抗原となる新型コロナウイルスのタンパク質がつくられ、免疫が構築される仕組みだ。
 
しかし、人体がベクターそのものに対する免疫を持ってしまう可能性もある。
 
新型コロナウイルスに対するベクターワクチンの多くは、風邪を引き起こすアデノウイルスをベクターに採用している。マインツ大ウイルス学研究所(ドイツ)のボド・プラヒター副所長は「これまでのアデノウイルスの経験では、ベクターワクチンを繰り返し注射すると、ベクターが免疫によって遮断されてしまうということが長らく続いてきた」と指摘。「ほかのウイルスを使ったベクターワクチンにも同様の課題があるかもしれない。試行錯誤だけがそれを教えてくれるだろう」と話す。
 
こうした課題は、mRNAワクチン(米ファイザーや米モデルナなどが開発)や組換えタンパクワクチン(米ノババックスや仏サノフィが開発)、不活化ワクチン(中国のシノバックなどが開発)などとの比較で、ベクターワクチンを不利な立場に置く可能性がある。
 
ベクターに対する免疫は目新しい問題ではない。J&Jなどは、新型コロナウイルスの変異に対応するため、インフルエンザワクチンのように定期的な接種が必要になる可能性があると見ており、精査を行っている。

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https://answers.ten-navi.com/pharmanews/20559/

ワクチン比較
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210418-00233281/
https://newsbyl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-yn/rpr/kutsunasatoshi/00233281/image-1618730403440.jpeg