2021/05/15 06:34

 東日本大震災の津波で被災し、閉店していた宮城県気仙沼市の「マクドナルドイオン気仙沼店」が14日、10年ぶりに復活した。よく利用していたという菅原茂市長や日本マクドナルドの日色保社長も駆けつけ、お祝いムードに包まれた

 同店がテナントとして入るイオン気仙沼店は、津波で1階が浸水。日本マクドナルドは再開が困難として撤退した。復活を望む声が同社に寄せられ、再進出の検討を重ねてきた。

 新店舗は1階フードコート内に新設され、28人のスタッフとともに再出発した。

 この日は、市民ら約10人が午前9時の開店前から店の前に並んだ。好みのハンバーガーを注文し、できあがりを受け取った。混雑が予想されるため、フードコートの座席は今月いっぱい、普段より50席多い約150席を用意して対応する。

 同市の会社員男性(28)は「子どもの頃、店によく通ったが、震災後は近くても石巻市や岩手県一関市の店舗になったので、食べるのは本当に久しぶり。また通いたい」と笑顔だった。

 日色社長は震災の1か月後にボランティアで気仙沼を訪れて以来の再訪だといい、「復興を遂げた街で、末永く親しんでもらえるような存在になってほしい」と語った。

ソース https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210514-OYT1T50243/