https://withnews.jp/article/f0210417001qq000000000000000W07n10101qq000022861A
https://i.imgur.com/R1mhBAw.jpg

みゅうさんは、エレベーターを全駅で設置という状況にはなっていない日本の状況のことはどう思っているのでしょうか?
「(エレベーターを使って)全部が全部、障害者一人で移動できるようになるのが当たり前とは思っていない」とキッパリ。

「少数派のためにどれだけお金使わないといけないんだろうと考えることがあります。言い換えると、環境のバリアフリーがすすむのが一番いいかというと、どうなんだろうかということです」

みゅうさんは数年前、岡山で「心のバリアフリー」を感じる出来事に遭遇しました。

「当時、地方のエレベーターがない駅を利用するのは、これが初めて。対応を体験したいというのもあって、あえて一人で行きました」

新幹線で岡山駅に到着後、乗り換えた先の目的の駅にはエレベーターがなく、地上に降りるまでの経路も複雑でした。
岡山駅で駅員に目的駅を告げると、駅員はまず「何人かで持ち上げるかたちでいいですか?」と聞いてくれたといいます。みゅうさんは了承し、行き先駅に向かう電車に一人で乗り込みました。すると、目的駅の数駅前から、同じ車両に少しずつ駅員が乗ってくることに気付きました。


「最初、岡山駅から何人かが同乗して目的駅で手伝ってくれるのかと思っていたのですが、途中駅で少しずつ駅員さんたちが乗り込んできてくれる姿に『こうやって対応してくれるんだ!』と感動しました」

目的駅では駅員4人がみゅうさんの車いすを抱え、一人が荷物を運んでくれ、無事駅の外にでることができたそうです。
「別れるとき、『帰りは何日の何時ごろになりますか?』と聞いてくれて、帰りの際も待つことなくスムーズに乗車することができました」