米小売大手ターゲット(Target)は14日、人気ゲーム「ポケットモンスター(ポケモン、Pokemon)」などの
トレーディングカードの店頭販売を一時的に見合わせると発表した。

米国では最近、トレーディングカードブームが過熱しており、客や店員の安全を脅かす懸念が出ていた。

米ウィスコンシン州のターゲット店舗では7日、トレーディングカードをめぐるトラブルから、
駐車場で男4人が男性客(35)に暴行を加える事件が発生。

米メディアは、販売中止の背景にはこの事件があったもようだと報じている。

全米に1800店舗以上を擁するターゲットは発表で、「客と従業員の安全は最優先事項」だとして、
ポケモンやスポーツ関連のトレーディングカードの店頭販売を14日から見合わせることを明らかにした。

1996年の発売以来、子どもを中心に親しまれてきたポケモンのトレーディングカードは、
新型コロナウイルス流行に伴う外出制限により人気が再燃。

今年2月にはオークションサイト「ゴールディン・オークションズ(Goldin Auctions)」で
1999年発売のポケモンカードセットが66万6000ドル(約7300万円)で落札された。

希少カードには数十万ドル(数千万円)の値がつくこともある。

ソーシャルメディア上の著名人によって取り上げられたことも、価格高騰に拍車をかけた。

米人気ユーチューバーのローガン・ポール(Logan Paul)さん(26)は、
ポケモンカードに200万ドル(約2億2000万円)近くを費やしたと吹聴する動画を投稿している。
https://www.afpbb.com/articles/-/3346827#:~:text=%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%9C%80%E8%BF%91%E3%80%81%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89,%E3%81%A0%E3%81%A8%E5%A0%B1%E3%81%98%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

米ロサンゼルスのターゲット店舗で、ポケモンなどのトレーディングカード販売中止を知らせる張り紙(2021年5月14日撮影)
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/1/0/810wm/img_10508fb76a9d5f823eaa6dc8ab15f5e2233838.jpg


米ターゲット、ポケモンカードなどの販売停止 暴力事件受け
https://www.cnn.co.jp/business/35170791.html
野球の大リーグ(MLB)、プロフットボールリーグ(NFL)、プロバスケットボールリーグ(NBA)とポケモンのトレーディングカードが対象だが、
オンライン販売は続行する。店頭販売を再開する時期は公表されていない。

トレーディングカードはこのところ、新型コロナウイルス感染拡大による外出制限などの影響で人気が急上昇している。

ターゲットの店舗では事件に先立ち、トレーディングカードを入手するために徹夜で並ぶ客がいるとして、購入を1日1点に制限していた。