河井案里元被告に参院広島選挙区での立候補を5年間禁止…広島高裁
2021/05/21 14:17
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210521-OYT1T50211/

 2019年参院選の河井案里元被告(47)陣営による選挙違反事件を巡り、広島高検が公職選挙法の連座制適用を求めた行政訴訟の判決が21日、広島高裁であった。横溝邦彦裁判長は請求通り、元被告に参院広島選挙区での立候補を5年間禁じる判決を言い渡した。


 選挙違反事件では、陣営の元幹部が車上運動員に違法な報酬を支払ったとして公選法違反で昨年12月に有罪が確定。高検は元幹部が連座制対象の「組織的選挙運動管理者」に該当するとして、当選無効と立候補禁止を求める行政訴訟を広島高裁に起こしていた。

 一方で元被告は自身が関与した大規模買収事件で2月に有罪が確定し、当選無効と5年間の公民権停止となった。高検は当選無効の請求は取り下げたが、立候補禁止は維持していた。

 元被告や代理人弁護士は4月の第1回口頭弁論に出廷せず、答弁書も提出していなかった。元被告側が上告せず、判決が確定した場合、参院広島選挙区に限っては、立候補禁止期間が約4か月延びる。