モデルナ アストラゼネカ ワクチンの効果は?副反応は?
NHK 2021年5月20日 20時41分
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モデルナ アストラゼネカ ワクチンの効果は?副反応は?
欧米の製薬会社モデルナとアストラゼネカの新型コロナウイルスのワクチンについて、20日夜、厚生労働省の専門家部会が承認することを了承しました。21日にも田村厚生労働大臣が正式に承認する見通しです。
それぞれのワクチンの効果や副反応などを、すでに国内で接種が行われているファイザーのワクチンとともに表にまとめました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210520/K10013041101_2105201855_2105201900_01_03.jpg

■発症を防ぐ効果
モデルナ
94.1%(海外で行われた臨床試験)

アストラゼネカ
70.4%(イギリスやブラジルなどで行われた臨床試験の結果をまとめた論文の平均)

ファイザー ※5月11日時点
95%(臨床試験の結果をまとめた論文)
変異ウイルスへの効果
モデルナ
▽イギリスの変異ウイルス
 →大きな影響は無し
▽南アフリカの変異ウイルス
 →抗体の量が減ったもののワクチンとして必要なレベルは上回る
▽ブラジルの変異ウイルス
 →抗体の量が減ったもののワクチンとして必要なレベルは上回る

アストラゼネカ
▽イギリスの変異ウイルス
 →変わらず
▽ブラジルの変異ウイルス
 →抗体の働きを示す値が下がるものの効果はある
▽南アフリカの変異ウイルス
 →効果は見られなかった

ファイザー ※5月11日時点
▽イギリスの変異ウイルス
 →高い有効性
▽ブラジルの変異ウイルス
 →ほぼ変わらず
▽南アフリカの変異ウイルス
 →効果は低かったものの十分

■副反応など
モデルナ
接種した場所の痛みや腫れ、全身のけん怠感や頭痛、筋肉痛、寒気、発熱、吐き気など。通常は数日で消える

アストラゼネカ
接種した場所の痛みやけん怠感、頭痛、筋肉痛、発熱など。ほとんどは数日以内に解消
ごくまれに血栓ができるケースが確認され、死亡例も報告。原因は特定されていないもののワクチンとの関連性が指摘される

ファイザー ※5月11日時点
▼けん怠感:1回目の接種後23.2%、2回目の接種後は69.6%、
▼頭痛:1回目の接種後は21.2%、2回目の接種後は53.7%、
▼37度5分以上の発熱:1回目の接種後は3.3%、2回目の接種後は38.4%
(2021年4月30日に専門部会で示された厚労省研究班資料より)

■契約状況
モデルナ
ことし9月までに5000万回分=2500万人分

アストラゼネカ
年内に1億2000万回分=6000万人分

ファイザー
年内に1億9400万回=9700万人分

■保管温度と期間
モデルナ
海外では▽マイナス20度前後で6か月間、▽2度から8度の冷蔵状態で30日間

アストラゼネカ
2度から8度で6か月間保管

ファイザー
▽マイナス75度前後で6か月間、▽マイナス20度前後で14日間、▽2度から8度で5日間

■接種回数と間隔
モデルナ
回数:2回
間隔:海外では4週間

アストラゼネカ
回数:2回
間隔:海外では4週間から12週間

ファイザー
回数:2回
間隔:国内外とも21日

■アストラゼネカワクチン 血栓とは
アストラゼネカのワクチンを接種したあと、ヨーロッパ各国で、極めてまれに血栓ができる副反応が確認され、亡くなったケースも報告されていますが、EMA=ヨーロッパ医薬品庁は安全で効果的なワクチンで、接種によって発症や重症化を防ぐメリットは副反応のリスクを上回るとしています。
(詳しくはリンク先へ)

■専門医「アストラゼネカ どんな年代に接種するかなど検討を」
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国立国際医療研究センターの忽那賢志 医師
(詳しくはリンク先へ)

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【速報】国内ワクチン、アストラゼネカ製は当面使用見送り
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1621514448/