去年、兵庫県神戸市で寝ていた夫をボーガンで撃ち殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われた女に5月21日、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。

 判決によりますと、神戸市兵庫区の無職・樽井未希被告(34)は去年7月、自宅で寝ていた当時の夫を至近距離からボーガンで撃ったうえ、首を包丁で突き刺して、全治2か月の大けがをさせました。

 これまでの裁判のなかで、樽井被告は元夫から束縛されたり暴力を振るわれたりしていたことが明らかになっていました。

 5月21日の判決で神戸地裁は、「寝ている無防備な状態の元夫を狙って撃つなどしたことは危険で悪質な行為」とする一方、「元夫の束縛から逃げるには殺すしかないと考えた。計画的とはいえず、冷徹に完遂した犯罪ではない」としました。また、「結婚生活において元夫自身も非があることを認めていて、被告人を許すと話している」として、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20210521/GE00038407.shtml