0001朝一から閉店までφ ★
2021/05/21(金) 19:56:52.02ID:iHe9y4QT9がんの組織にピンポイントで効率よく薬を送り込む「ドラッグデリバリー」と呼ばれる治療法につながる発見をし、ノーベル化学賞の有力候補として注目を集めた、現在の宍粟市出身で熊本大学名誉教授の前田浩さんが今月18日、肝不全のため熊本市の病院で亡くなりました。
82歳でした。
前田さんは、昭和13年に現在の宍粟市で生まれ、龍野高校から東北大学農学部を卒業し、アメリカのハーバード大学がん研究所の主任研究員や熊本大学医学部の教授などを経て、自身が理事長を務める熊本市の研究所で、研究を続けていました。
前田さんは、昭和61年に、ほかの研究者とともにがんのような腫瘍の組織では、血管の壁に多くの隙間ができて薬のような物質が入りやすく一度入りこむと中にとどまる性質があることを発見し、論文で発表しました。
この性質を利用して、がんの腫瘍にピンポイントで薬を作用させる新たな治療が可能になりました。
こうした治療法は「ドラッグデリバリー」と呼ばれ、正常な細胞にも作用してしまう従来の抗がん剤治療より副作用を減らせるとして、現在、世界中で研究が進められています。
前田さんは、5年前、アメリカの学術情報サービス会社「トムソン・ロイター」が論文が数多く引用された優秀な研究者におくる「トムソン・ロイター引用栄誉賞」を受賞し、ノーベル賞の有力候補の1人に挙げられていました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210521/2020013484.html