中国を怒らせるとワクチンがなくなる?ブラジル議会が調査―独メディア
Record china 2021年5月20日(木) 17時20分
https://www.recordchina.co.jp/b876767-s25-c100-d0193.html

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2021年5月19日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国を怒らせる言論を繰り返したことで中国からのワクチン供給が遅れたとして、ブラジル議会でボルソナロ大統領らの責任追及が行われていると報じた。
記事によると、ブラジル議会で現在、ボルソナロ政権による新型コロナ政策の妥当性に関する調査が行われており、議員からは同大統領や側近らの振る舞いにより中国企業シノバックからのコロナワクチン供給が遅延しているとの非難が出ている。18日には3月に辞任したアラウージョ前外相が新型コロナの大流行期に中国を侮辱する発言をしたことで「ブラジルのコロナワクチン確保に向けた努力を台無しにした」との非難が上院議員から出たという。

ブラジルではシノバックと提携してのワクチン製造に依存しており、中国から活性成分の輸送を受けている。その中で、ブラジルのブタンタン研究所は18日、中国から来週輸送されるワクチン原料が4000リットルから3000リットルに減ることを発表しており、製造可能なワクチンが減ることになるとみられている。

記事によると、昨年「新型コロナウイルスは世界統治計画の一部だ」との認識を示す文章を発表したとの指摘に対し、アラウージョ氏が「コロナウイルスを指したものではなく、世界の共産主義者社会を実現するためのイデオロギー的ウイルスだ」と釈明したという。

また、昨年駐ブラジル中国大使に対する批判的な言論を行ったことについても、アラウージョ氏は「中国に対する攻撃ではない。中国大使による『ボルソナロ一家は中国とブラジルの関係における害毒だ』という許せないツイートに対する不満を示したものだ」と述べたという。

記事によれば、中国の外交官による批判ツイートは、ボルソナロ大統領の息子が「中国の独裁主義が防疫の足を引っ張っている」と中国を批判したことに対する反論で、程なくしてツイートは削除されたという。(翻訳・編集/川尻)

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