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新型コロナウイルス感染拡大を受けた4度目の緊急事態宣言が23日、発令された。新規感染者数は最多を連日
更新し、医療体制は逼迫(ひっぱく)している。宣言は感染者を抑える切り札といえるが、企業、県民は再び我
慢を強いられる。県は22日、営業時間短縮に応じていない那覇市内の飲食店14店舗を公表した。ただ、緊急
事態宣言に関係なく通常営業を宣言する店もあり、宣言の効果は未知数だ。
 「経営は厳しい。日銭を稼ぐために営業せざるを得ない」。22日、県が営業時間短縮に応じていない那覇市
内の14の飲食店名を公表したことに対し、店舗関係者は悲痛な声を上げた。一方、時短要請に応じてきた店は
応じない側への不満を漏らした。
 牧志にあるバーは公表された一つ。午後6時、オーナーは開店の準備をしながら取材に応じ「コロナの感染対
策として、公表は仕方ないと思うが、こちらにも生活がある。稼がないと暮らしていけない」と吐露した。公表
による影響を気にするが「腹をくくっている」と答えた。一方で、今回の公表数以外にも県の要請に応じていな
い店もあるとし、県の調査結果を疑問視した。
 同じく店名を公表された居酒屋店長の30代男性は、緊急事態宣言が発令された以降も通常営業を続ける意向
だ。「従業員の生活を守るためだ。時短要請には応じられない」。市内には複数の系列店舗があり、従業員には
外国人留学生もいるという。時短要請に応じた場合、県から協力金もあるが、「すずめの涙だ。給付も遅く、待
っていたら店はつぶれる」と語った。
 那覇市内のカフェバーを経営する男性(40)は時短要請を守ってきた。時短要請に応じず、営業を続けた店
への不満が強い。「深夜まで営業する店はそれなりの都合があるかもしれないが、ルールを守ってきた立場から
すればたまったものじゃない」と怒りをあらわにした。
 午後6時半すぎ、牧志のむつみ橋通りでは、ぽつりぽつりと食堂や飲食店が明かりをともした。駆け込みで食
堂を訪れた那覇市の50代男性客は、時計を気にしながら生ビールのジョッキを空にした。男性店主は「何度も
自粛を求められ、店側の対応基準が伝わりにくい」とこぼした。
 別の居酒屋のカウンターでは、40代男性客が「8時以降も飲みたいが、今は我慢の時だ」と8時直前まで酒
を味わっていた。