>>14 (続き)
ポイントは 『65歳以上の高齢者が、全員ワクチンを打ち免疫を獲得している』 という点にある
このことが、新規陽性者数・重傷者数・死亡者数に、どのような影響を与えるかを考える。
データは下記のとおり。第3波が沈静化した頃の数値を用いる

●厚生労働省:新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)令和3年3月24日18時時点
 https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000759133.pdf

この時点における累計陽性者は、0〜50歳台で33.6万人、60歳台以上で11.3万人となっており、全体としては45万人となっている
累計陽性者全体に占める、高齢者の割合は約25%となっており、人口比がほぼ反映された形になっている
今後出てくる新規陽性者についても、概ねこれと同じ割合に落ち着くものと思われる
この層がワクチンによって抗体を持つようになるのだから、新規陽性者数がその分だけ目減りすることになる
新規陽性者が25%減少するということになるので、単純にその分の医療負担が軽減される
次に、重症者数はどうであろうか?
0〜50歳台の入院中の重傷者は46人、60歳台以上では225人、全体としては271人となっている
入院中の全重傷者に占める、高齢者の割合は83%に達している。入院中の重傷者6人の内、5人弱が高齢者という状況である
ワクチン接種が完了した状況では、重症化する高齢者がいなくなると見込まれる
要するに重傷者が1/6に激減するということである。医療負担軽減効果が極めてに高いと思われる
最後に死亡者数はどうであろうか?致死率の面からみていこうと思う
年齢別の致死率は0〜50歳台までは0〜0.31%、60歳台以上では1.55〜14.2%、全体としては1.8%となっている
ワクチン接種が完了した7月末の状況を当て嵌めると、60歳以上の死者がいなくなり、50歳以下で死者が出る状況となる
データを基に0〜50歳の致死率を人数ベースできちんと均して計算すると0.08%。致死率がおよそ1/22になることがわかる (続く)