日本経済新聞(2021年5月25日 15:19)
https://www.nikkei.com/article/DGXZASFL25HI6_V20C21A5000000/

日本フードサービス協会(東京・港)が25日発表した4月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比36.7%増だった。前年実績を上回ったのは14カ月ぶり。3回目の緊急事態宣言が4都府県に発令されたことなどで飲酒業態を中心に打撃を受けたが、前年同月が調査開始以来、最悪の落ち込みだった反動により、大幅な伸びとなった。2年前の2019年4月と比べると19.5%減で、厳しい状況は続いている。

「パブ・居酒屋」は3.0倍だった。酒類提供の制限で休業する店舗も多かったが、事実上の活動停止状態だった前年からは大きく伸びたが、19年4月と比べると73.5%減だった。「パブ・ビアホール」が5.8倍、「居酒屋」が2.7倍だった。

「ファミリーレストラン」業態は75.4%増だった。そのうちテークアウトの健闘で「洋風」が62.9%増、「和風」は99.8%増となった。「中華」もギョーザなどの持ち帰り需要が堅調で40.4%増だった。

「ファストフード」業態は17.6%増だった。そのうち「洋風」はテークアウトの堅調もあり10.0%増で、先月に続き19年の売り上げも上回った。「和風」は高付加価値志向の新メニュー提供から客単価が上昇し8.9%増、「持ち帰り米飯・回転寿司」は21.9%増だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕