インフルエンザワクチンを子どもに接種すると、発症を2、3割予防でき、
既にインフルエンザにかかったことがある3歳児でも発症リスクが下がるとする研究結果を、
山梨大エコチル調査甲信ユニットセンター長の山縣然太朗(やまがた・ぜんたろう)社会医学講座教授、
横道洋司准教授らの研究チームがワクチンの国際科学誌に発表した。

約10万人の子どもを対象とした環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを利用。
ワクチン接種の有無については6カ月、1歳、2歳の調査票を参照。発症の有無については1歳、1歳半、2歳、3歳の調査票を基にした。

ワクチンを接種した子どもと接種していない子どもの発症率を比較し、接種によって発症が何%抑えられたかを測定した。

その結果、ワクチンの発症予防効果は1歳半で21%、2歳で27%、3歳で31%だった。
発症リスクが高い「年上のきょうだいがいる子ども」では1歳半で25%、2歳で25%、3歳で30%の予防効果が認められ、
同じくリスクが高い「保育園に通う子ども」も、2歳で31%、3歳で30%の予防効果があった。

さらに、1歳半までにインフルエンザにかかった子どもについて、
2歳でワクチン接種の有無を、3歳で新たなインフルエンザ発症の有無を確認。

インフルエンザにかかったことのある子どもにもワクチン接種が有効かどうかを調べた。

すると、1歳半までにインフルエンザにかかったことのある子どもでも、ワクチンを接種することにより
3歳時までの発症が21%抑えられる効果があることが確かめられたという。
https://www.47news.jp/news/6273519.html#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

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