公立小学校の特別支援学級数 10年で3倍に増加

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20210526/5080008913.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

佐賀県の公立小学校で、知的障害や身体障害などがある子どもたちが学ぶ特別支援学級の数が、
この10年でおよそ3倍に増加したことが、県教育委員会のまとめでわかりました。

特別支援学級は、感情のコントロールが難しいなどの発達障害のほか、知的障害や肢体不自由、
それに聴力や視覚の障害などがある子どもたちが学ぶ学級で、それぞれの特性に応じた指導を行っています。

県教育委員会によりますと、昨年度、県内の公立小学校にある特別支援学級の数は
618学級、在籍する子どもの数は2781人で、10年前の210学級、697人と比べて、
学級の数はおよそ3倍、子どもの数はおよそ4倍に増加したということです。

特別支援学級は、障害の内容に応じて、「知的障害学級」や「肢体不自由学級」など7つの種類に分かれますが、
なかでも、発達障害のある子どもが対象の「自閉症・情緒障害学級」が急増していて、学級の数は10年前のおよそ5倍の
317学級、子どもの数はおよそ9倍の1764人となっています。

「自閉症・情緒障害学級」が急増していることについて県教育委員会特別支援教育室は、
「発達障害に対する相談窓口が増えるなどして理解が広がるなか、
子どもに適切な教育を受けさせたいと考える保護者が増えたことが要因ではないか」と話しています。

一方、特別支援学級の数の増加に伴い、学校では教室が足りなかったり、
教師の育成が追いつかなかったりするなどの課題が生じています。

05/26 12:04