https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210526/for2105260005-n1.html
 駐日米国大使臨時代理大使のジョセフ・ヤング氏は24日夜、台湾の駐日大使にあたる台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表と、都内の代表公邸で意見交換した。米大使級が、台湾代表公邸を訪れて交流するのは、1979年の米台断交後初めて。中国共産党政権による軍事的覇権拡大が、台湾の平和と安定を脅かすなか、米台関係強化を図ったようだ。

 「地域の平和と繁栄などについて意見交換を行ったことは初めてで、新たなスタートとなる。3カ国による関係強化のため、重要な意義がある」

 謝氏は25日、フェイスブックで写真とともに、こうコメントした。

 ヤング氏も同日、ツイッターを更新し、「うれしいことにまた、台北駐日経済文化代表処の謝長廷・駐日代表にお会いしました。地域の優先事項について、今回も充実した意見交換をしました」などと投稿した。

 台湾の中央通信社は、日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」の会長を務める古屋圭司元国家公安委員長も同席したと報じている。

 台湾をめぐっては、「中国ベッタリ」と揶揄(やゆ)されるテドロス・アダノム事務局長率いる世界保健機関(WHO)の年次総会が24日からオンライン形式で始まったが、中国の反対を受けて台湾のオブザーバー参加が認められなかったばかり。

 中国軍は頻繁に、台湾の防空識別圏(ADIZ)に戦闘機などを進入させている。前出の中央通信社が運営する日本語サイト「フォーカス台湾」によると、WHO総会直前の20日にも、中国軍の戦闘爆撃機「殲轟7」など4機が台湾のADIZに入ったという。

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