東京都は27日、専門家を交え新型コロナウイルス感染状況を分析する定例のモニタリング会議を開催し、感染状況、医療提供態勢ともに4段階中最も深刻な警戒レベルを維持した。

 同会議に出席した専門家からは、緊急事態宣言期間の3〜4週目にかけて都内主要繁華街における夜間滞留人口が約20%、昼間は約17%増加したことを報告。今週(5週目)もさらに人流が増加しているとし「このまま増加傾向が続くと早い段階でリバウンドする可能性が高い」と警鐘を鳴らした。

 さらに「昼の人流が増えると、それを追って夜の人流が増え始める流れを確認している。緊張感の緩みは昼の人流の増加として現れ、それが引き金になりよりハイリスクな時間帯である夜の人流増加へと拡大する」との指摘が上がった。

 小池百合子知事は同会議後に記者団の取材に応じ、「人流が昼夜を問わず再び増加しており、このまま増加傾向が続くと早い段階でリバウンド(感染再拡大)につながる」と危機感を示した。

 また、緊急事態宣言期間中にもかかわらず人流が増加傾向にあることについて「テレワークの課題であったり、『昭和の働き方やめましょう』という話しも何度も申し上げている。他の人も外に出ているからというのも人流増加の要因になっている」との見方を示し、事業者や都民にテレワーク徹底やオンライン会議の活用などによる人流抑制を改めて訴えた。

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2021年5月27日 14時49分
スポーツ報知