東京都医師会の尾崎治夫会長が27日、日本記者クラブでオンライン記者会見を開き、7月23日開幕の東京五輪・パラリンピックについて、「今の状況が続けば、開催は難しくなると思っている」と述べた。

 尾崎氏は会見で「(新規感染者数を1日あたり)100人以下を目指す。そこまで頑張って緊急事態宣言を延ばすことが必要なのではないか。そこまで落とさないと、五輪が開催される7〜8月に大きなリバウンドが起きる」と指摘した。

 その上で「ある意味、最後のチャンス。更に人の流れや人と人の接触を抑えられれば、100人以下にするのは不可能ではない」と強調。今夏に五輪を開くのであれば、「無観客で開催していただくのが最低限の話ではないか」との見解を示した。

 尾崎氏はまた、海外から入国予定のスポンサーやIOC関係者、海外メディア関係者の数も減らし、「スリムな形で開催」が望ましいと提案した。観戦方法については、「自宅でテレビで観戦してもらうよう呼びかければ、感染を抑えることにつながる」と話した。(池上桃子)

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2021年5月27日 16時30分
朝日新聞デジタル