東京都の小池百合子知事は27日夜、今月末までが期限だった新型コロナウイルス緊急事態宣言の延長期間について政府が6月20日までとする方針を固めたことについて、「約1カ月ということを念頭にはしておりますけれども、国でお決めになることだ」と述べた。都庁で報道陣の取材に答えた。
 小池知事は政府に緊急事態宣言の宣言の延長を要請した26日にも、延長の期間については1カ月ほどがのぞましいとの考えを示しており、延長期間を20日間とする政府方針と食い違った形だ。
 その上で知事は「期間というか、中身が、問題、課題だ」と指摘。「ワクチンとの時差をどうやって埋めるか。そのことを国と連携してやっていく必要がある」と述べ、ワクチン接種が始まったばかりの現状を踏まえた感染対策が重要になるとの見方を示した。

東京新聞 2021年05月27日 21時08分
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