米情報機関、コロナ起源巡り2つの説支持 情報不足で断定できず

https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-usa-origins-idJPKCN2D82NQ
[ワシントン/アンドルーズ統合基地(米メリーランド州) 27日 ロイター] - 米情報機関を統括する国家情報長官室(ODNI)は27日、新型コロナウイルスの起源を巡り、感染した動物との接種もしくは研究所の事故という2つの説が考えられていることを確認し、国内の17情報機関のうち2つは動物由来説、1つは研究所事故説に傾いていると明らかにした。

「米情報機関はウイルスの感染がどこから、いつ、どのように始まったのか明確に把握してないが、可能性の高い2つのシナリオが考えられている」と指摘。同時に「一方の説が他方よりも可能性が高いと判断する十分な情報に欠く」という見方が大勢とした。

バイデン米大統領は26日、新型コロナ起源を巡り「明確な結論に近づくことができるよう、米情報機関に対し情報の収集・分析に関する取り組みを強化し、90日以内に報告するよう要請した」と述べた。

バイデン氏は27日、情報機関による詳細な調査報告書を全面的に公開する可能性が高いと述べた。

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米、コロナ起源巡る中国での2次調査をWHOに要請
ロイター2021年5月28日4:52
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-who-usa-idJPKCN2D82ON
[ジュネーブ 27日 ロイター] - 米国は27日、新型コロナウイルスの起源を探る中国での2次調査を実施するよう世界保健機関(WHO)に要請した。


5月27日、米国は新型コロナウイルスの起源を探る中国での2次調査を実施するよう世界保健機関(WHO)に要請した。写真は2015年1月、ジュネーブで撮影(2021年 ロイター/Pierre Albouy)
米国の在ジュネーブ国連代表部は声明で「ウイルスの起源やパンデミック(世界的大流行)初期の状況を理解するために、中国が独立した専門家に対し、完全な生データやサンプルなどへの完全なアクセスを認めることが極めて重要」と表明した。

バイデン米大統領は26日、新型コロナ起源を巡り、情報機関に追加調査を指示。ホワイトハウスは、中国がWHO主導の新型コロナの起源を探る調査に対し十分な透明性を示したとは米国は考えていないとし、米国は引き続き中国に対し、新型コロナの起源に関する国際調査に全面的に協力するよう圧力をかけていくとした。

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コロナ起源巡る中国での追加調査は有益の可能性=国際調査団メンバー
ロイター2021年5月26日4:51
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-who-research-idJPKCN2D62LL

[アムステルダム 25日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)が主導する新型コロナウイルスに関する国際調査団のメンバー、オランダの科学者マリオン・クープマンズ氏は25日、新型コロナ起源に関する追加研究の実施が有益としつつも、中国政府が提供する情報を精査する監査作業とは分離されるべきとの考えを示した。

クープマンズ氏は、調査団が中国を再訪問し、多岐にわたる分野で追加研究を実施することに意欲的としつつも、「追加研究と情報精査を組み合わせることはできない。同時に実施すれば、進展は得られない」と述べた。

クープマンズ氏を含む調査団は中国湖北省武漢を訪問し、調査を実施。3月に公表した調査報告書では、ウイルスが武漢周辺の研究所から漏えいしたとの見方は「最も可能性の低い仮説」と結論付けた。

ベセラ米厚生長官は25日、新型コロナ起源に関する新たな調査を行うよう呼び掛け、各国の専門家がウイルスの発生源と発生の初期段階について評価することを求めた。