https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20210530/3000016861.html
豊田市のワクチン集団接種にトヨタ自動車のノウハウ活用

愛知県豊田市では、75歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンの集団接種が、30日から始まりました。
市は、地元のトヨタ自動車の車づくりで培ったノウハウを活用して効率的な会場運営に取り組んでいます。

豊田市では、30日から75歳以上の高齢者を対象にワクチンの集団接種が始まり、このうちトヨタ自動車の工場内に設置された会場では、トヨタのほか宅配大手のヤマト運輸もワクチン輸送や会場運営に協力しています。
運営に活用されているのは「トヨタ生産方式」と呼ばれる車づくりで培った生産性を向上させるノウハウで、訪れた人が「一筆書き」の動きで接種を終えられるよう会場のレイアウトを工夫しているほか、順路を間違えることがないよう色や絵などで案内する看板を設置するなどしています。
豊田市やトヨタによりますと、こうした取り組みで人の流れが滞らないようにして感染リスクを減らすほか、1人あたりの接種時間も短縮できるとしています。
70代の女性は「1時間くらいかかるものだと思っていたが、30分くらいでスムーズに終わって、ほっとしています」と話していました。
トヨタ自動車の生産調査部の宮嶋伸晃主幹は「きょうも始まって10分ですでにレイアウトを改善した。安全・安心に接種いただけるよう取り組んできたので、トヨタの生産方式を少しでも活用して日々改善していきたい」と話していました。

05月30日 13時00分
NHK