新型コロナウイルス流行の第2波に見舞われているインドで、数百万世帯が貧困に陥っている。

専門家は、すでに昨年の最初のロックダウン(都市封鎖)で大打撃を被った貧困層に飢餓が広がっているとして、
社会に迫る新たな危機に警鐘を鳴らしている。

インドではこの8週間で16万人が死亡し、医療はひっ迫。多くの事業者が倒産した。
インド経済モニタリングセンター(CMIE)は、今年4月だけで730万人以上が失業したとしている。

南部ベンガルールのアジム・プレムジ大学の調査によると、流行が始まった昨年1年間で、
約2億3000万人の国民が1日の生活費375ルピー(約570円)以下の貧困層に転落した。

労働人口の90%以上が社会保障などセーフティーネットの対象から外れたインフォーマルセクターに属していることが、事態をさらに深刻にしている。

政府の緊急食料支援を受けるために必要な配給カードを持っていない人は、推計1億人に上るとされる。
https://www.afpbb.com/articles/-/3349272

インド・ニューデリーの道路沿いで、ボランティアによる炊き出しの列に並ぶ、新型コロナウイルス流行の中で仕事を失った日雇い労働者やホームレスの人々(2021年5月20日撮影)
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/0/b/810wm/img_0bed7c40e88c40b25dcbe207a3138b94275715.jpg