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長崎県雲仙市の観光振興に取り組む市観光戦略会議は、同市小浜町の雲仙地獄に新たに出現した地獄の愛称と、
整備中の展望公園の名称を募集している。同戦略の情報発信サイト「全員集合!雲仙ポータル」で、
4日まで応募を受け付けている。
 
雲仙地獄は環境省雲仙自然保護官事務所が管理。新しい地獄は、国道57号沿いの雲仙地獄(清七地獄)の一部
(約450平方メートル)。元々は駐車場だったが、2019年に一部が陥没して蒸気が上がったため利用を中止。
調査で地中が空洞化していることが分かり、昨年12月に地表のアスファルトをはがしたところ、
一帯から熱水と蒸気が噴き出し、“地獄化”していたことが分かった。同事務所の服部恭也上席自然保護官は
「地獄が長い年月をかけて移動していることが分かる貴重な現象」としている。
 
公園造成は同省の景観整備事業の一環。雲仙温泉街と地獄を見渡せる児童公園を再整備し、
8月下旬の供用開始を目指している。モミジを植樹し、あずまやも設けて観光客や住民の憩いの場にする。
 
新しい地獄と新公園に親しんでもらえるように同戦略会議が、それぞれ愛称と名称を募集。
それぞれの採用者に雲仙温泉街の宿泊補助券(3万円分)を贈る。8月に発表予定。


駐車場のアスファルトがはがされ、出現した地獄=雲仙市小浜町、清七地獄
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