0001水星虫 ★
2021/06/01(火) 14:49:40.19ID:WXWXFPTZ9http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210601/1050013988.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
南極点への単独踏破などで知られる冒険家の荻田泰永さんが神奈川県大和市に書店をオープンさせました。
書店が少なくなる中、若者や子どもたちに多くの本に触れもらい、
冒険や旅に出かけるきっかけを作りたいと考えたからです。
神奈川県愛川町出身の冒険家、荻田泰永さんは、3年前、日本人で初めて、
途中で食料などの補給を受けることなく南極点への単独踏破に成功し、植村直己冒険賞を受賞しました。
そしていまは、北極点への無補給での単独踏破を目標に掲げて、挑戦を続けています。
そんな荻田さんが先月24日、冒険に使う装備などを保管するために使っていた
大和市内の事務所を改装して、書店をオープンしました。
書棚には、冒険や旅、そして登山に関する本のほか、哲学や宗教にまつわる本など、
荻田さんが選んだ3000冊以上の新書や古本が並んでいます。
これらの本を購入するため、クラウドファンディングで300万円あまりを集めました。
周辺には書店がなかったということで荻田さんは、「本を読むという体験を通して、
今までやらなかったことに挑戦してみようというエネルギーが湧くきっかけになる場所を
つくりたいと考えました」と話していました。
荻田さん自身、冒険家の原点となったのが江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬をモデルにした
井上ひさしの小説、『四千万歩の男』です。
50歳を過ぎて隠居した伊能が天文学を学んだことをきっかけに、地球の大きさを知りたいという
欲求を持ち、地図を作る旅に出かける様子が描かれています。
20歳のころにこの本を読んだ荻田さんは、1冊の本との出会いが、
その後の人生に大きな影響を与えることを身をもって体感しました。
荻田さんは、「小さい一歩を重ねていくことで、すごく遠くまで行くことができるということを
感じさせてくれました。伊能忠敬がやっていることは、知的情熱の身体的な表現で、
まさに探検的だと思います」と話していました。
荻田さんはこれまで、みずからの経験を若い世代に伝える活動を積極的に行っています。
日本各地で小学生の子どもたちとともにキャンプをしながら、100マイル=およそ160キロを
踏破する活動に取り組んでいるほか、2年前には、アウトドアでの活動経験の少ない若者を連れて、
北極圏を600キロ歩きました。
こうした活動に加えて若者や子どもたちには多くの本に触れることで、
情熱を持って何かに取り組むきっかけになってほしいと考えています。
荻田さんは、「読書を通じて何かを見てみたいとか、知りたいという知的な情熱を感じてもらい、
体を使って自分の世界を広げていくきっかけにしてもらいたいです」と話していました。
06/01 14:22