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サンシティグループの開発地

マカオ大手、ニセコ進出 リゾート開発に400億円
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【倶知安】マカオなどでカジノを運営する大手企業サンシティグループ(太陽城集団)が、後志管内倶知安町に大規模リゾートを開発することが3日分かった。同町ひらふ地区に取得した20ヘクタールの用地に、ホテル棟と70戸以上の別荘を2025年末までに建設する。総投資額は約400億円でニセコ地域でも有数の規模のリゾートになる見通し。国内外で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも、ニセコ地域では中華系資本主体の開発が加速している。

 サンシティグループは東京に設立した子会社を通じて、1月にリゾート建設用地を取得。9月までに着工する。ホテル棟は全65室の規模で、敷地内に物販や複数のレジャー施設を置く計画だが、カジノの関連施設は設けない。

 進出先にニセコ地域を選んだ理由として「世界でも有数のスキーリゾートである」としたうえで、「新幹線および高速道路により、訪問時間が大幅に短縮される」とし、交通の利便性が高まる点もあげた。

 サンシティグループはニセコ地域のほか沖縄県宮古島市でもリゾート開発を進めるなど、カジノ以外の施設の拡大を進めている。同社幹部のアルビン・チャウ氏が立ち上げた別の日本法人が和歌山県でカジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の事業者選定に参加していたが、5月に入札を取り下げた。

 ひらふ地区ではこのほか、香港系の不動産投資会社の卓越国際が、大型宿泊施設の開発を今月下旬から開始。「ニセコマウンテンビレッジ」開発事業として、ひらふ坂近くの約1ヘクタールの用地に6〜7階建てのコンドミニアム3棟と別荘15棟を建設する。