「東京五輪中止を」小金井市議会が意見書を可決 全国初か 自民、公明は反対 
2021年6月3日 21時51分

 東京都小金井市議会は3日、「東京オリンピック・パラリンピック開催の中止を求める意見書」を賛成多数で可決した。市議会議長名で近く、菅義偉首相や小池百合子都知事に送る。共産など7会派の11人が賛成し、自民、公明など10人が反対した。立憲民主系ら2人は議場を退席した。
 意見書は「東京五輪を見切り発車で強行するのは人命、国民生活尊重の観点から許容限度を大きく逸脱する」と五輪の中止や感染防止の徹底を求めている。提案者の1人、片山薫市議は「五輪中止を求める意見書可決は全国の地方議会初ではないか。私たちの意見を受け止め、最善の判断をしてほしい」と語った。
 五輪中止を求める動きとしては、5月に小金井市議会の有志11人が意見書と同趣旨の要請書を国と都に送付。多摩地域の市議ら約130人も同様の要請書を送っている。(花井勝規)

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