https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83901?page=2
https://gendai.ismcdn.jp/mwimgs/8/c/-/img_8cae4503a971d4aa56e013b5cc55cffc37805.jpg
(全文はリンク先を見てください)

控えめなワクチン接種の将来予測でも、東京五輪までに、国民の4割以上にワクチン接種ができるだろう。
無観客であれば、五輪が感染拡大の契機になりにくい。それはこれまでの各種の国際大会や国内スポーツイベン
トでも明らかだ。
となると、先週の本コラムのように、ワクチン接種を前提とすれば、五輪は間違いなく開催できる。
今の日本のワクチン状況を世界の中でみてみよう。
週刊誌などでは、日本がなぜ遅れたのかをいろいろ説明しているが、端的にいえば、日本の新型コロナの状況が
世界と比べると、軽微に留まっているからだ。
いろいろと調べて、ここが間違いだったという論調であるが、総論的にいえば、新型コロナの感染状況を考える
と、世界の中でみれば平均的なところという、つまらない結論にしかならない。
筆者は、それを示すために、下図を過去に何回か作成し、Twitterなどで公開している。
今後のワクチン接種状況を考えると、自衛隊による大規模接種会場、企業職場における集団接種など、従来の集
団接種やかかりつけ医での接種に加えて、地元医師会主導とは別ルートでのワクチン接種方法も出ている。日本
のワクチン接種は、先週筆者が想定した控えめなものより急速に進展するだろう。
今の時点で、一部には五輪反対の声もあるが、あと1、2週間もすると、ワクチン接種の進捗とともに、新型コ
ロナの状況が目に見えて改善していくと予想されるので、五輪反対にも次第に迫力がなくなってくるだろう。
もともと、日本の感染拡大は小さな波だったが、これで「凪状態」になる可能性もある。変異株だけ懸念材料で
あるが、これは世界の他国も同じ状況であり、筆者が予測に使っている他国のデータにも織り込まれた話である
ことに留意しておこう。
以上のストーリーは、今後のワクチン接種状況に依存するが、五輪後の政治日程を考えるために、先週の本コラ
ムの図をさらに将来に伸ばしたものを示そう。それが下図だ。
最短の政治スケジュールでは、衆院選は9月28日告示、10月10日投開票だ。
そのくらいになると、総ワクチン接種回数は、8割程度になっているはずだ。これは、今の欧州より高く、英米
並みの数字で、ほぼ集団免疫を獲得していると言っていいだろう。
ここまでくると、新型コロナへの心配は無用となっているだろう。