2021年6月14日 18時18分 イスラエル・パレスチナ情勢

イスラエルで12年ぶりに政権が交代し、強硬右派政党のベネット新首相が率いる政権が発足しました。パレスチナ問題などで主張が異なる8つの政党が参加する中、連立政権としてどう足並みをそろえていくかが課題となりそうです。

イスラエルの議会は13日、第2党の中道派「イェシュアティド」や強硬右派の「ヤミナ」など8つの政党でつくる連立政権について信任投票を行い、60対59の僅差で承認しました。

新たな首相にはヤミナのベネット党首が就任し、信任投票のあと、最初の閣議を開きました。

ベネット新首相は信任投票の前に行った議会演説で「われわれは多くのことで合意できており、共に腰を据え、意見の相違は脇に置いて、合意できていることを前に進めていきたい」と述べて合意に基づいて政策を進めていく考えを強調しました。

ただ、8つの政党が参加する連立政権には右派や左派に加えてアラブ系の政党も今回初めて参加し、和平交渉が暗礁に乗り上げたままのパレスチナ問題では、立場が大きく異なっています。

アラブ系の政党が連立に参加したことにはすでに右派から反発が起きているほか、15日にはエルサレム旧市街のパレスチナ人が利用する地区の近くで右派支持者による行進も予定されていて、衝突が懸念されています。

国内でユダヤ系住民とアラブ系住民による分断が進む中、異なる支持層を抱える連立政権がどう足並みをそろえていくかが課題となりそうです。




新首相 ナフタリ・ベネット氏
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