大阪府の吉村洋文知事が17日、大阪府庁で定例会見。今夏に開催予定の東京五輪・パラリンピックの開催について考えを聞かれた。

 吉村知事は「開催都市の東京がやると明言している。国も(菅)総理がG7で開催しますと協力を取り付けて、五輪をやると判断している」と話した。

 その上で「五輪はやるということだと思う。知事としても五輪はやるということだと思うが、大事なのはやるのであればリスクを詳細にして、最小化していくこと重要なのではないか。やることを前提にリスクをどう最小化させるかが重要」と考えを示した後、「最後に判断されるのは東京、国、IOC。僕自身がどうこういう話ではないと思うが」と付け足した。


 その後、大阪府から五輪開催ヘ向けて感染拡大防止へ警鐘を鳴らすことはないかと聞かれると、「できるだけお祭り騒ぎにしないことが重要。五輪をすることによって、日本全体がお祭り騒ぎのような雰囲気になる可能性がある。街を行けば『ニッポン、ニッポン』と叫びながら、若者が酒を飲みながら歩いている状況になる。これは感染リスクが高まる」と指摘。

 「インド株もあるので、感染リスクをいかに抑えていくか議論すべき時期に入っている。やるかやらないかの議論があるが、開催都市の東京がやると明言し、総理もやると明言しているし、野党第1党の党首も死に物狂いで中止させようという気迫もまったく感じられない。これは開催国としてやるということ。われわれはいかにリスクを避けていくのかに力を入れた方がいいのでは」と続けた。

2021年6月17日 17時30分
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