ジャニーズ事務所が「ワクチン職域接種」実施へ ファン対策で場所は”極秘”
6/18(金) 13:25配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c913b514e9532db72156cef8b1b796bf9c0799a

 65歳以上のワクチン接種に目処がつき、いよいよ18歳から64歳までの国民へと対象が広がる。ここから接種率向上で期待されるのは、大企業や大学が主体となって進める「職域接種」。だが、置いてきぼりにされかねないのがエンタメ業界だという。現在、国が職域接種の対象としたのは「1000人以上」の規模の企業であるが、エンタメ業界にはそれに満たない中小企業が多いからである。この苦境を、知恵を絞って乗り越えようとしたのがジャニーズ事務所である。

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ジャニーズだけでは1000人に満たない
 6月17日、ジャニーズ事務所はPR会社のサニーサイドアップと共同で、6月下旬から職域接種を実施すると発表した。対象者は、「エンターテインメント業界従事者」とされ、両社に所属するタレントやスポーツ選手、従業員が中心となる。

「両社とお付き合いのあるエンタメ従事者や関連企業様にもお声がけしていく予定です。初回は1200人分の武田/モデルナ社のワクチンを確保済みですが、もしそれを上回る反響があれば、増やすことも検討致します」(サニーサイドアップグループ内 ワクチン事務局担当者)

 このプロジェクトはジャニーズ単独では成し得ないものだった。ホームページによれば、同社の従業員数は170名。所属タレントや関連会社の従業員などを合わせても、基準の1000人には到底及ばない。そんな中、同じ悩みを抱えていたのが、同社タレント関連のPRを請け負う関係でも付き合いの深いサニーサイドアップであった。

「ジャニーズの藤島景子社長とサニーサイドアップグループの次原悦子社長は、昵懇の関係。両社の関係者を合わせれば、1000人以上の基準はクリアできるはずだと、トップ同士の話で話がまとまり、職域接種の受付が始まった6月8日頃から一気に動いたみたいです」(芸能事務所関係者)

タレントを大規模接種会場には行かせづらい
 相当なスピード感であるが、ジャニーズがそこまで急いだのにはワケがあるという。

「やはり、タレントたちを一般の人でごった返している大規模接種会場には行かせづらい。自治体から交付されるクーポンを待ち、それから予約するとなると、20代、30代のタレントたちの接種は相当遅くなる可能性もあった。彼らの仕事はテレワークが不可能な業種です。これから海外渡航なども緩和していく中、海外の仕事を再開していくためにもなるべく早くワクチンを打たせたい事情があった」(同前)

 だが、単にタレントファーストだけを考えてのことではないとのこと。

「エンタメ業界には、ヘアメイク、衣装、音響などフリーランスで働く人が多い。彼らもタレント同様、テレワークの効かない現場仕事。ただでさえ、エンタメ業界はコロナ禍でコンサートが実施できないなど大打撃を受けています。イベント・映画・音楽・舞台・ライブなどの企画・制作・運営に関わる人たちにとって、コロナは業界全体でいち早く克服しなければならない死活問題なのです」(同前)

 サニーサイドアップも同様に深刻な事情を抱えていたという。同社はスポーツ選手のマネジメントで知られるが、本業はPR。日々芸能イベントや記者会見、企業のPRイベントを手掛けている企業として、コロナ対策費が重くのしかかってきた。

「イベント前には、スタッフ全員のPCR検査を義務付けられることも多いです。万一、イベントでクラスター発生となればPR会社としては死活問題となる」(前出・事務局担当者)

接種場所は「極秘」
 気になるのは接種場所だが、『都内某所』とだけされ極秘扱いである。希望者のみとは言ってはいるが、嵐、King & Prince、KinKi Kidsなどのジャニーズ所属タレントが一堂に集まるとファンに知られたら、大混乱になる事も予想され、両社ともかなり神経質になっているようだ。サニーサイドアップに所属している中田英寿や前園真聖などの元サッカー選手たちや有名アスリートも受けるとなると、会場はかなり華やかな雰囲気になるに違いない。

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