ヤシガニのハサミ 鋼鉄並みの堅さの層の内側にクッション部分

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20210618/5090014538.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

ライオンのかむ力に匹敵する「ヤシガニ」のハサミは、鋼鉄のように硬い部分と
クッションの役割を担う部分があることで大きな力がかかっても壊れないことが明らかになりました。

沖縄などに生息する「ヤシガニ」は陸上では最大の甲殻類で、体重4キロのヤシガニが挟む力は
およそ340キロと、ライオンのかむ力に匹敵することが「沖縄美ら島財団」の研究で分かっています。

「沖縄美ら島財団」と国立研究開発法人「物質・材料研究機構」は、大きな力がかかっても
ハサミが壊れない理由を探ろうと、最先端の顕微鏡などを使い、ヤシガニのハサミの内部構造を調べました。
その結果、ハサミの表面に近い外側は、鋼鉄のように硬く石灰化した層が100枚ほど積み重なり、
一部の層が壊れても、全体が一気に壊れない仕組みになっていました。

また、内側は柔らかく、クッションのような役割となって力を吸収し、
ハサミ全体の破壊を免れていることが明らかになりました。

研究を行った沖縄美ら島財団総合研究センターの岡慎一郎上席研究員は、
「ヤシガニのハサミは硬くて壊れにくく、軽い構造になっていて、
今後、構造を応用して材料開発ができるのではないかと思っています」と話していました。

06/18 14:13