世界保健機関(WHO)のスワミナサン首席科学者は18日の記者会見で、
インドで最初に確認された新型コロナウイルスの変異株の一つ、デルタ株について
「感染力が高く、世界的に主流になりつつある」と述べ、警戒を呼び掛けた。

WHOの15日付報告によると、デルタ株は80以上の国・地域で報告されている。

京都大と北海道大のチームによると、感染者1人から平均何人にうつすかを表す「実効再生産数」について、
デルタ株は従来株の約1・8倍に上ると推計されている。

また、WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏は、
ワクチン接種が進んでいないアフリカでの感染拡大を「非常に懸念している」と表明した。

WHOの13日付集計では、アフリカ地域事務局管内の累計感染者・死者はいずれも世界全体の2%と少ないが、
1週間当たりの感染者は前週比44%増、死者も前週比20%増と被害拡大が目立っている。
https://www.nikkansports.com/general/news/202106190000218.html