福岡県飯塚市で男児が虐待死した事件で、死亡した田中大翔(ひろと)君(当時9)の肋骨(ろっこつ)が複数折れていたことが捜査関係者への取材でわかった。一部は生前に負った傷とみられ、全身には多数のあざがあったといい、県警は養父の田中涼二容疑者(41)=傷害致死容疑などで再逮捕=が日常的に激しい暴行をしていたとみている。

 大翔君は2月16日に太ももの打撲による外傷性ショックで死亡。遺体には顔や足など体中にあざがあった。捜査関係者によると、大翔君の肋骨は複数折れ、死亡直後に田中容疑者が心臓マッサージをして折れた骨もあるとみられるが、亡くなる数週間前に負った傷もあった。暴行によるものとみられるという。

 捜査関係者や学校関係者によると、大翔君は1月ごろから学校を休みがちになり、2月8日の登校時には腰にあざのようなものがあった。最後に登校したのは2月10日だったが、学校側は重傷を負っていることに気づかなかったという。

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