WHOは、イベルメクチンを臨床試験(治験)以外の状況で患者に使うべきでないとする指針を発表。 

同薬が致死率や入院、体内からのウイルス除去にもたらす効果については「証拠が非常に不確実」だと指摘し、治験以外では「症状の度合いや期間にかかわらず、いかなる患者にも」使用すべきではないとした。

 WHOは、患者2400人を対象に、イベルメクチンをプラセボ(偽薬)や他の医薬品と比較したランダム化比較試験16件を調査。

「現在、イベルメクチンのCOVID-19に対する作用機序に関する説得力あるエビデンスが欠けており、観察された臨床的有用性は説明できない」と結論した。
(c)AFP/Robin MILLARD