※2021/06/20 17:12 産経新聞

電子商取引(EC)大手のアマゾンジャパン(東京)のECサイトで、女性芸能人への名誉毀損(きそん)やわいせつ物頒布などの疑いがある不正な商品が多数販売されていることが20日、分かった。一部の出店者による不正商品の販売に対するアマゾンの管理に不備がある形で、アマゾン自体の責任が問われる可能性もある。政府もアマゾンに聴取するなどの検討に入った。

販売されているのは女性芸能人の顔とわいせつ画像を合成した画像を使った商品。商品検索画面で女性芸能人の名前を入力しただけで、検索候補として不正商品名が表示される。通常の成人向け商品と異なり、利用者の年齢確認などの手続きもなく表示されるため、成人向け商品に関心がない人や未成年の目にもつきやすくなっている。

著作権が専門の福井健策弁護士は「わいせつ物頒布等の罪や女性芸能人に対する名誉毀損罪の疑いもある。合成画像でもアマゾンで販売されていると本物と信用される可能性も高くなる」と指摘。その上で、アマゾン自体の責任について「(アマゾンなどの)出店者の管理者は、こうした商品を認識した後に放置していれば、名誉毀損や業務妨害といった犯罪行為の主体とみられる可能性もある」と指摘している。

アマゾンは出店者の行動規範にすべての法律と利用規約を遵守(じゅんしゅ)することを明記。人工知能(AI)などの技術を使って出品物の監視や廃止を行っている。

アマゾン広報は「お尋ねいただいた件に関して現在調査を進めており、適切に対処する」とコメント。ある女性芸能人の事務所幹部は「今回の問題は把握していなかった。アマゾン側に連絡して対応を求めるとともに警察にも相談することになる」と述べた。

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