東京都内で企画展「表現の不自由展・その後 東京EDITION&特別展」(以下、東京展)の開催を準備している実行委員会は25日に予定していた開幕を延期すると発表した。
24日、東京都千代田区の衆院議員会館で記者会見を開き、明らかにした。同展は7月に名古屋、大阪で開かれる予定で、東京での開催時期はそれ以降を目指すことになるという。

 同展は、愛知県で2019年に開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で激しい抗議などを受け、
一時中止された企画展「表現の不自由展・その後」を東京でより多くの人々に見てもらおうと編集者らで構成する実行委が企画。
当初、25日から7月4日まで、東京都新宿区のギャラリーで開催予定だったが、抗議活動を受け会場の変更を余儀なくされていた。

実行委によると、その後、会場を貸し出す別の施設が都内で見つかり、同じ会期での実施を見込んでいたが、
18日に施設側から「近隣に迷惑がかかる」として貸し出し辞退の申し出があったという。

 実行委に対する脅迫メールが十数件寄せられているといい、実行委は法的な対応も検討している。
会見で、実行委の岡本有佳さん(58)は「開幕まで数日を切ったなかで新たな会場を探すことは難しく、断念するに至った。
新しい会場を探し、必ず開催できると確信している」と語った。

同委の岩崎貞明さん(57)は「なかなか鑑賞の機会が得られない作品を見てほしいというだけなのに、この状況はなんなのか」と問いかけた。

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E3%81%AE%E4%B8%8D%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%B1%95-%E5%AE%9F%E8%A1%8C%E5%A7%94%E3%80%81%E8%84%85%E8%BF%AB%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E6%A4%9C%E8%A8%8E-%E9%96%8B%E5%B9%95%E5%BB%B6%E6%9C%9F%E3%81%AE%E7%B5%8C%E7%B7%AF%E8%AA%AC%E6%98%8E/ar-AALnlE1