日本から届いた新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった台湾で、戦時中に神奈川県内の海軍工廠(こうしょう)で働いた台湾少年工の男性たちも接種を受けている。感染拡大を防ぐ「頼みの綱」の無償提供に大きな謝意を示すとともに、一層の支援を希望する声も上がっている。

■「恵みの雨」 国を挙げ感謝

 世界に先駆けてコロナを封じ込め、昨年は日本に200万枚のマスクなどを支援した台湾。今年5月以降に感染が拡大したが、ワクチンは台湾を「自国領土」と主張する中国政府の妨害で調達が困難な状況だ。日本政府は今月4日、英アストラゼネカ製ワクチン124万回分を無償提供。現地では「恵みの雨」などと国を挙げた感謝が広がり、高齢者らを対象にした接種が15日に始まった。

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2021年6月27日 5時30分