中国の新疆ウイグル自治区などの人権問題をめぐり、欧米諸国などで批判が高まる中、日本に駐在する中国大使は「人権問題についての欧米の一部の主張はデタラメだ」と反論しました。

 「欧米の一部反中国ポリティシャンとメディアは、いわゆる人権を理由に中国を攻撃し、おとしめることばかりに夢中になり、様々なウソ・デタラメは枚挙にいとまがない」(中国 孔鉉佑駐日大使)

 中国の孔鉉佑駐日大使は28日、都内で行われた中国大使館主催のイベントでこのように述べ、新疆ウイグル自治区や香港などで深刻な人権侵害が起きているとする欧米諸国など、国際社会からの批判に反論。一方で、中国が主導する巨大経済圏構想、「一帯一路の国際協力を推進する」とも強調しました。

 このイベントは習近平国家主席が「全面的な勝利を収めた」とする「貧困脱却」プロジェクトの成果を紹介するもので、習氏が貧困地域を視察するパネルなどが展示されました。中国では共産党創立100周年を迎える7月1日に祝賀イベントが予定されていて、「貧困脱却」政策の成果のアピールも習近平指導部の求心力を高める狙いがあるとみられます。

TBS NEWS 28日 19時49分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4302605.html