懲罰特別委員会で動議が否決されたことを批判する島尻誠氏(中央)ら与党市議=23日、宮古島市役所
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 宮古島市議会(沖縄県)与党の島尻誠氏ら5人は23日、宮古島市役所で会見し、市議会一般質問で座喜味一幸市長に「お前」と発言した濱元雅浩氏に対する懲罰動議を否決した懲罰特別委員会について「地方自治や会議規則を無視した数の暴力であり間違えた判断に強く批判し、抗議する」と訴えた。

 18日の市議会一般質問では市のし尿処理施設計画の見直しについて答弁中の座喜味市長に対し、濱元氏が「お前が出した予算だろ」と発言。与党市議5人が同日、発言取り消しなどを求めて濱元氏に対する懲罰動議を提出した。

 22日の懲罰特別委員会で与党の下地茜氏は「大きな声で威圧するように発言し、議場の雰囲気を支配しようとする意図があったと考える。一線を越えた発言であり、処罰すべきだ」と主張。野党の新里匠氏は「『お前』との発言が懲罰に値するか基準が明確でない。今回は懲罰を科さず、今後同様の事態が起きた際の対応を議会運営委員会で話し合う、ということで落ち着けたい」とした。採決の結果、賛成3、反対7の賛成少数で懲罰動議を否決した。

 下地氏は会見で「相手を威迫するような発言で、今までの議会の在り方が象徴的に表れた。否決という結果は議会の自浄能力に疑問を持たざるを得ない」と疑問視。上里樹氏は「野党の委員からは答弁に対する不満から出た発言だとあったが、あり得ない。数の力で押し切りルールを無視したやり方だ」と批判した。

沖縄タイムス 6/27(日) 13:41配信
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