■親と暮らす“中年未婚者”が増加…彼らはなぜ同居を選ぶのか

「50歳の時点で一度も結婚したことがない人」を示す生涯未婚率。
2015年の調査では男性が23.4%、女性が14.1%と、過去最高を記録した。

この数字が急上昇し始めたのは1980年代のことだが、同じく1980年代から増加傾向にあるのが、親と同居する未婚者数だ。

総務省統計研究研修所の調査では、親と同居する未婚者数は、
1980年の約1,600万人に対し、2016年は約1,900万人に増加した。

■同居理由の多くは「生活面でのメリット」

■高齢化する「パラサイト・シングル」

■孤独死の増加につながる可能性も


“長期子どもポジション・キープ”

●料理、掃除、洗濯――母親が「“超”察しのいいメイド」として代行
●ゴミ出し、苦情対応などの近所付き合い――主に母親が当然のように代行
●不動産コスト(住居費、光熱費)――主に父親が不動産パトロンとして支払うのでゼロ
●移動(ガソリン代)――父親が無料レンタカー店として機能(しかも自分で買う場合よりも高級な車が使える)〉

こんなメリットがあれば、親との同居を解消したくなくなるのも、当然かもしれない。