ロシアのメディアによると、露国内で新型コロナウイルスのワクチンを接種したとする偽造の証明書やQRコードの売買が闇サイトで広がっている。
唯一承認されている国産ワクチンへの不安が根強い中、モスクワ市などが飲食店員らに接種を義務付けたことが背景にあるという。

報道によると、偽の接種証明書は2000ルーブル(3000円相当)程度、
レストラン入店時などに提示が求められるQRコードの偽物は1万ルーブル(1万5000円)以上で取引されている。

当局は闇サイト約20件の接続を制限したほか、証明書を偽造したとして男1人を拘束したという。
有力紙コメルサントは「ワクチンへの不信感が、接種より犯罪に走らせた」と論評している。


ロシア人の接種は無料だが、政府統計によると、「接種を完全に終えた人」は1割台にとどまる。

モスクワ市など地方政府の間で接種を強制する動きが進んでいる。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210705-OYT1T50286/