土砂の流れをわずかに外れた熱海市伊豆山の仲道地区の公民館。近くに住む70代男性が「雨が降ると川に土砂が混じって、危ねえな、おっかねえなって思ってたんだよ。ここらの人に聞いたら知ってるよ」と、ため息を漏らした。

 問題の盛り土は、はるか山の上。男性は趣味のバードウオッチングで、近くに訪れていたといい「土砂や石、粉々にしたガラスのようなものが度々投棄されていた」と話した。時にはトラックが埋められることもあったことも。「2トン車ぐらいかな。なんでこんなとこに埋めんだ。ひでぇなと思っていた」と振り返る。雨が降るたび、盛り土表面が削れるのも目撃しており、危機感を感じていた。

 タクシードライバーの男性も「排水設備がなければ崩れるのも無理ない。県にはしっかり検証してもらいたいし、土を調べれば盛り土がどのようなもので、どこから運び込まれたかすぐに分かるはずだ」と憤った。 (岸 良祐)
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