新型コロナウイルスの感染拡大が続くアフリカで、先週1週間当たりの新規感染者数がこれまでで最も多くなり、
WHO=世界保健機関はより一層の警戒を呼びかけています。

WHO=世界保健機関によりますと、アフリカではことし5月以降、第3波の感染拡大が続いていて、
AU=アフリカ連合のまとめでは、累計の感染者数は大陸全体でおよそ580万人に上っています。

これについて、WHOアフリカ地域事務局のモエティ事務局長は8日の記者会見で、
1週間当たりの新規感染者数が7週連続で前の週を上回ったことを明らかにし、
「先週は25万人以上が確認され、パンデミックが始まってから最悪の週となった」と述べました。

そのうえでモエティ事務局長は「第3波の勢いは激しさを増している」と述べ、
今後も感染者は増え続け、ピークに達するのは数週間後になるだろうとの見通しを示しました。

また感染拡大の背景にはインドで確認された変異ウイルス「デルタ株」の広がりがあり、
感染者数が特に増えているセネガルなど16か国のうち、10か国でデルタ株が見つかっているということです。


アフリカではワクチンの接種を終えた人は人口の2%にも達していないということで、
モエティ事務局長は国際的な協力を求めたうえで、より一層の警戒を呼びかけました。
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