新型コロナウイルス感染症が流行している米国で、住民の過半数がワクチン接種を完了した州ではそうでない州に比べて、
過去1週間における同感染症の罹患(りかん)率の平均値が約3分の1だったことがわかった。

ジョンズ・ホプキンス大学と米疾病対策センター(CDC)のデータをCNNが分析した。

ワクチン接種率が35%未満だったのはアラバマ州とミシシッピ州、アーカンソー州だけだった。
いずれの州も平均の1日あたりの罹患率は先週、米国内でワースト10に入った。

接種完了者の割合が最も高いのはバーモント州で約66%。
前週比では罹患率の割合は増加したが、それでも最低水準を維持しており、1日あたりの新規感染件数は平均で人口10万人あたり1件未満となっている。

過半数がワクチン接種を完了した州では先週、1日あたりの新規感染件数は平均で10万人あたり2.8件だった。

ワクチン接種を完了した人が半分未満の州では平均で10万人あたり約7.8件だった。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はCBSの番組で、「我々はより多くの人にワクチン接種してもらうことを本当に必要としている。
なぜなら、それが解決策だからだ」と指摘。ワクチンによって新型コロナウイルス感染症から守られるとの見方を示した。

CDCのワレンスキー所長によると、先月米国で新型コロナで亡くなった人の99%超はワクチン接種を受けていない人だった。
https://www.cnn.co.jp/usa/35173834.html